【Teaching the alphabet #2】 アルファベットを言う

前回のお話を覚えていますか?アルファベットを教えるアイディアを多重知能の円グラフの8つの扇形に分けて書き入れました。この多重知能の円グラフは、パイを切り分けたように見えますから、私は英語で話すとき「MI Pie」と呼んでいます。

Word Smartの扇形には、3つのアクティビティがありましたね。

-アルファベットを言う

-アルファベットを反対に言う

-アルファベットがテーマの絵本を読む

まずは、アルファベット表を拡大コピーしてボードに貼ります。サイズはできるだけ大きく、そしてできればカラー印刷にします。

《アルファベットを言う》

アルファベットを言えるかな、絵を英語で言えるかなと問いかけます。すらすら言う子どももいれば、表を眺めて無言の子どももいます。「知ってるよ、アップル」「エアポ」「ブック」など色々声をあげるので、とりあえず、どれくらい言えるか、よっく聞き、観察します。

指差し棒で文字を指し示し、言って聞かせます。すぐに繰り返す子どももいますが、今はよく聞く時間ですと言い、最後まで聞かせます。

発音は、説明ではなく、顔の表情と口の形を印象付けます。

Cc:スィー

Ff:エふ「ふ」で下唇に上の前歯を当てて見せる。

Mm:エム「ム」で口を閉じて見せる。

Vv:ヴィー「ヴ」で下唇の上に前歯を当てて見せる。

Zz:ズィー

2回目は先生が指差し棒で順番に文字を示し、子どもも一緒にアルファベットを言います。

3回目は、各自が好きな速さで文字を指差しながら、AからZまで言います。

《アルファベットを反対に言う》

Zから始めて、Aまで言います。最初は先生が指差し棒で示す文字を一緒に言います。次は、各自が好きな速さで表を見ながら、文字を指差しながらZからAまで言います。ペアワークにして一文字ずつ言うのも面白いでしょう。パートナーと協同作業なので、People Smartの活性化にもなります。初回の授業でここまでおこなっても良いし、反対に言うのは、2回目の授業でも良いでしょう。

《アルファベットがテーマの絵本を読む》

私は絵本が大好きです。教材として活用します。読み聞かせるのではなく、一緒に楽しむのです。英語の絵本は2種類あります。英語が母語の子どものために書かれた絵本と、英語を外国語として学ぶ子どものために教材として言語をコントロールして書かれた絵本です。優れたタイトルが多いので、このサイトでは先に行って、たくさんの絵本を紹介したいと考えています。

今日は、学年に合わせて2冊紹介しましょう。

下学年:Eating the Alphabet. Fruits & Vegetables from A to Z. Lois Ehlert.

低学年の子どもは生活体験が少ないので、よく知っているカテゴリーというと、食べ物です。紙しばいのようにページをめくって、何が見えるか問いかけ、子どもが言う言葉を英語で返してやります。これをrecastと言います。巻末に全ての単語の発音ガイドと簡単な説明がついています。これは優れもので、先生の勉強になります。

上学年:ALPHABTICS.Suse MacDonald.

タイトルのALPHABTICSは、Alphabetとacrobaticsを組み合わせた造語です。アルファベットの文字が変化して動いて絵が現れます。例えば、大文字のAが逆さになって船になります。その船には動物が乗っています。そう、ノアの箱船です。英語ではarkです。これは、大人でも難しいですから、子どもと、段階を追って推理して楽しむと良いでしょう。

次回は、Logic Smartを活用するアクティビティを紹介しましょう。

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