【BOOKS: ゆかいなえいごとかずのだいずかん】スーパーマンのおやじギャグ

「ゆかいなえいごとかずのだいずかん」は2020年11月発刊です。コロナ禍で、最初から最後までテレワークで製作されました。偕成社の編集者さんも、訳者も、監修も。でも、出版の仕事は、コロナ前もほぼテレワークでしたから、不便を感じることは全然ありませんでした。

訳者の高津さんとは、アルクがKiddy Cat Clubを立ち上げた頃から30年くらいのお付き合いです。私は「うさぎちゃん」と呼んでいます。うさぎちゃんは私宛てのメールを「まだむへ」と始められます。うさぎちゃんのおかげで、私は「そのまま読めばネイティブに聞こえるカタカナ発音表記」の達人になりました。うさちゃま、ありがとうございます。

そんなこんなで(どんな?)「うさぎとまだむ」コンビはたくさんの本や絵本製作に携わってきました。その中で一番新しいのが「かずのだいずかん」です。

作者のアラン・サンダースさんにはいつかお会いしたいと思います。前作の「ゆかいなアルファベットだいずかん」でも、緻密に描き込まれた絵に魅了されたのですが、「かずのだいずかん」は、数が大きくなるにつれ描き込まれる情報が膨大で、これを創造するひとはきっとかなり「いっこく」なアーティストに違いないです。

「18 EIGHTEEN」のページは18コースのゴルフ場の俯瞰図で、各コースで様々なキャラクターがプレイしています。スーパーマンが「THIS GAME IS SUPER, MAN!」とダジャレを飛ばしています。「この競技はスーパーだ!」という意味で、最後の「MAN!」は間投詞というもので「なんとまあ!」的な勢いがつきます。それで、日本版では「この しあいは すっばらしいね!」としていました。MAN!の勢いは反映されているでしょう。でも、元のダジャレをなんとか日本語に置き換えられないかしらと校正紙を眺めていたところ、閃きました!

「この しあいは スーパーまんぞく!」

提案するとうさぎちゃんも賛成してくださり、無事完成版にこの日本語が入りました。ちゃんちゃん!