古稀日記 6月10日 【Time passes. So do people.】

近所のあちらこちらで工事が進行しています。ご高齢の一人暮らしのかたが、遠方のお嬢さんのところに引っ越されたようで、そのお宅が売りに出され、リフォームの工事中です。また、別のお家は取り壊されています。

その家の前を通ると、庭に出ていらした奥さんがいつもにこにことなさっていて「こんにちは」と挨拶を交わしていました。数年前、お見かけしないなあと思っていたら、ある日亡くなられた告知が玄関の前に立てられていました。

そのお家が売りに出され「更地決済」と看板が立ちました。取り壊す前に、家の中のものが運び出されました。捨てられるものの中にモンチッチのぬいぐるみやおもちゃがあって、はっとして足が止まりました。あの奥さんのお子さんが遊んだおもちゃなのかしら。それともお孫さん? 私がお見かけしていたのは、あの奥さんが一人暮らしをなさる最晩年だったのでした。

モンチッチのぬいぐるみが雑俳袋の最上部から顔を出しているのを見たのは、本当に偶然で、それがなければ、あの奥さんがどんな人生を送られたのかしらと深く思いをはせることはなかったでしょう。

モンチッチ、ありがとね。

*****タイトルの英語について*****

passという動詞は「過ぎる」という意味です。時は過ぎ行きます。pass awayというフレーズは「亡くなる」という意味で、dieより柔らかく感じます。

So do people.という文は People pass, too.より文語調ですが、この文型は日常の会話でも使います。誰かがI like movies. と言ったら、Me, too. と応じるのも良いですが、

I do, too. 

So do I.

のように言えると、「お、このひとできる!」と思われますよ。