数と数量の授業で学年を問わず使えるアクティビティSeven Stepsについてお話ししましょう。
Seven Stepsの歌詞は1から7の数字だけです。ボードに1から7の数字を書き、その下にone からsevenまで書きます。子どもが読めなくても、目に入れることは良いことです。(あらかじめ1から20の数カードを作っておくと様々なアクティビティに利用できます。)
「歌った後で先生が数を1つ言うので、その人数のグループを作ってください。」と言います。子どもはすぐに動く体勢で歌いますので、最初に「One!」と言うと、意外なので大笑いして直立不動です。2回目からは、子どもの様子を見てランダムに数を言います。「Seven!」のとき、ささっと友だちをまとめるリーダーが現れます。People Smartの子どもですね。英語の数を聞いて、理解して、その人数だけ集まるので、Word Smart, Logic Smart, People Smartを同時に活性化します。
様々な小学校の色々な学年でこのアクティビティをおこないました。ある学級では、担任の先生がイタリアの日本人学校に赴任した経験がありましたので、イタリア語でやってみました。私の提案で韓国語でもやってみました。
일 이 삼 사 오 육 칠
と板書すると、それだけで「お~!」と声が上がり、みんなワクワクでした。韓国語の1から7は、日本語の1から7と音がなんとなく似ているという発見にもつながりました。(イル イー サム サー オー ユク チル)
数年前、京都教育委員会に招かれ、市内の小中学校でティームティーチングをしているALTと日本人教諭対象のセミナーをした時に韓国語のSeven Stepsを紹介しました。ALTたちは英語が母語なので、他の言語でないと、日本の子どもの気持ちがわからないですからね。全員がそれはそれは懸命に取り組んでくださいました。みなさん、「できて嬉しい!」という表情でしょう。
Seven Stepsはとても簡単なので、2から8にしたり数を変える授業も見かけますが、私は1から7で充分だと考えます。私の好きな応用編は、7から1と反対に歌うことです。定着への効果が大きいと思います。