【BOOKS:English Time series】What’s in a name?

What’s in a name?は「ロミオとジュリエット」の有名な台詞ですね。バルコニーの場面で「あなたは名前が変わってもロミオに変わりはないのだから、仇の家名を捨ててください。」とジュリエットが独白します。

What’s in a name? Everything! 私にとってEnglish TimeシリーズのAnnie, Ted, Diggerは、他に変えることは考えられない名前です。 

1998年3月、ニューヨークの編集者数名とアメリカ、台湾、日本在住の著者候補が東京に集まり、1週間会議で缶詰になりました。これがEnglish Timeシリーズのキックオフでした。

シリーズの大まかなコンセプトは決まっていました。シラバスを検討していく過程で、誰が何を担当して書くか徐々に決めていきました。メインキャラクターはCaucasianの少女、Asianの少年、いつも一緒に行動するペットの犬か猫、と決まった時点で、私は「Annie, Ted and Digger the dog」を提案し、チーム全員が賛成してくれました。

Annieは、親しい友人の名前で、別の友人の娘の名前でもあります。元気な少女です。Tedは、チームの一人、日系アメリカ人の編集者の名前をもらいました。おだやかな深く考える少年です。そして、Diggerは、シリーズの中であちこち掘り返していたずらをする犬として名付けました。一旦決まると、キャラクターデザインがどんどん詳細になっていきました。数ヶ月後デザイン画が完成し、ニューヨークオフィスの若いスタッフがAnnieとTedになりきって写真を撮ってくれました。これが送られてきた時は嬉しかった~!

私はStudent BookをSusan Riversさんと共同執筆し、Storybooksを単独で執筆しました。様々なキャラクターの名前を考えるのはとても楽しい仕事でした。名前が決まるとそのキャラクターが勝手に動き始めるのです。Digger’s WorldのMaxは天然のおとぼけで、しかもフォニックスで読める名前です。Diggerの天敵であるシャム猫のCocoは、もちろんシャネルへのオマージュです。Detective WestwoodのファーストネームはきっとClintです。ふふ。

私は子どもの頃自分の名前が平凡でいやでした。節子は学校に何人もいました。妹は信子です。父方の祖父が「節信忠義」の順に命名したのだそうです。ということは、もし、もう一人妹が生まれていたら忠子(ただこ)、弟だったら忠男(ただお)または忠太郎(ちゅうたろう)になっていたかもしれないわけです。。。

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