前回は学習スタイルについてお話ししました。Visual, Auditory, Kinestheticの3つのうち、自分の得意な学習スタイルを意識することで、同じ学習、同じ作業をするのでも、効率をよくすることができます。
新しい家電・機器を買ったとします。私は説明書を読み、使い方を「勉強」します。説明書は保存します。どこに保存したか忘れて困ったことがあるので1つのファイルにまとめました。ファイルが膨大になり、新しいものはちょちょっと挟んでおいたら紛失しましたぁ。それじゃダメじゃん。そこで、当該機器のそばに置くようにしました。クリアファイルに入れて壁にピンで留めています。見えているので大丈夫なのです。私はvisual learnerなので、この方式がうまく行っています。
Auditory learnesrは説明書を読むのが面倒なので、同じ家電・機器を持っている人に電話して使い方を聞きます。Kinesthetic learnersは、とりあえず電源を入れてあちこちボタンを押します。(使う前に壊さないようにね。)
このように、学習スタイルは勉強だけでなく、日常生活でも私たちの行動に影響を与えています。
では学習や仕事について考えてみましょう。Visual learnerの私はするべきことは小さい紙に書いてMacの前に置きます。用件が終わったらメモを捨てます。また、何か思いついたら、とりあえずメモします。そのためにあちこちにメモ用紙とペンを置いています。スケジュールはiPhoneで管理していた時もありましたが、機種変更した時にぐじゃぐじゃになってしまったので、手帳に書き込み、毎朝手帳を開いて見て確認する方式に戻りました。
私自身がvisual learnerであること・その特性は、当然授業に影響しています。授業者としての私は掲示物をガンガン作ります。Visual learnersの生徒は掲示物から多くを学びとります。Auditory learnersの生徒も多いので、パワーポイントを見せるときは効果音を埋め込んで見るのと同時に音を聞かせます。Kinesthetic learnersのためには、1コマの中に動きのあるアクティビティを必ず1つ入れます。座ってする活動でも理解したら手を上げるルールにしたりして対応します。平面の絵を見るだけで理解して満足する子どもだけではないので、触ることができる3Dのモノを授業に持ち込むように努めています。
学習スタイルの特徴、それぞれのスタイルに適した英語学習の方法、それぞれのスタイルの生徒に適した英語授業の方法を1つの表にまとめました。ダウンロードして活用してください。