古稀日記 8月4日 【dialing a number】

昨日の三条市は、39.1℃と全国ニュースになりました。午後2時半、いちばん暑い時間に歯科予約が入っていたので出かけましたが、携帯を忘れましたぁ。治療後、こちのひとに「迎えに来て」と電話しなくてはなりません。待合室の公衆電話があります。使ったことも、誰かが使っているのを見たこともないので、あることすら忘れていました。古い型でピンク色です。

「受話器をとってから10円入れるんだよね」と頭の中で呟きながらダイヤルの穴に指を入れました。すると、ものすごくものすごく久しぶりの行動なのに、自然に指が動いて「32-XXXX」とダイヤルできました。しかし、ずっとコールしても出ません。「あれ、うちの電話って公衆電話を拒否設定してあったかしら?」と考えました。どうしよう。こんなに暑いから歩いて帰れないし。

そして、んが~ん!番号が違っていたことに気づきました。

「32-XXXX」は、亡くなった義父母の家の番号でした。

気を取り直して、自宅「38-YYYY」をダイヤルし、無事通じて迎えに来てもらいました。

ダイヤルの穴に指を入れた瞬間にタイムスリップしてしまったようです。「32-XXXX」を覚えていたことも忘れていました。I dialed a number I wasn’t aware I still remembered. 

公衆電話は姿を消しつつあります。今見かけるのは緑色のプッシュ方式ですが、これもいつかなくなるのでしょう。若いアーティストの描いた緑色の公衆電話を、見て即決購入し、飾っています。

キッチンに入るとき見上げると、この電話。

***「こちのひと」は古語で、妻が夫に呼びかけるとき、また夫のことを話す時に用いる人称代名詞です。

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