古稀日記 8月8日 【cold reading】

首相が広島で原稿を読み飛ばした件は、腹立たしいだけでなく、なぜそんなことになったのか理解できないので、調べてみた。広島の記念式典の首相あいさつは、このように始まった。

これを「本日、被爆七十六年、、、めの、ひろま、ひろしま市、げんぱつ、原爆死没者慰霊式、、、」と、読み違えている。初見で読んでいるのか?こんな重要なあいさつを当日初見で読んでいるのか?

くだんの読み飛ばしの部分の前後は、朗々と読み上げている。

「日本は非核三原則を堅持しつつ、核兵器のない 核軍縮の進め方をめぐっては各国の立場に隔たりがあります」

文脈が途切れ、文に整合性が無いことに気づかないのは、ただただ文字を読んでいるからか?

初見の楽譜で歌ったり演奏したりするのをsight readingと言う。台本や原稿を初見で読むのをcold readingと言う。演劇のオーディションではcold readingで演技力を試される。初見(cold reading)もアドリブ(improvisation)もできないひとが首相を演じている。舞台を降りてもらいたい。

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