【Chants:チャンツについてお話ししまょう #1】

チャンツは、4拍子の歌からメロディーを取り去ったものと言えます。メロディーが無いので、学んだ英語をspeakingに移行するのが容易です。

既存の様々な教材で発表されているチャンツを使っても良いし、自分で作ることもできます。でも、教えたい英語を書き出して、1-2-3-4とリズムを鳴らして、英語を言えば良いわけではありません。英語の持つ特性を理解しなくてはなりません。

英語は、メッセージを持つ単語をstress(強勢)をつけます。そして、文法を成立させる単語はいい加減にくしゃくしゃっと言い流します。そんなばかな、と思うでしょう。でも、そうなのです。次の英語をご覧ください。

アステリスクは等間隔に現れる1-2-3-4です。

「イッツァ ナイス デイ トゥデイ イズントィット」的に言うと思いっきり日本語です。アステリスクが示している単語だけをはっきり言って、あとは適当に流すと、それはもう母語話者の英語に聞こえます。

こう言う英語の特性(リズムとストレス)を体得するアクティビティを紹介します。

「Dogs eat bones.」と言ってみましょう。タンタンタン。3拍ですね。これは簡単。この英文に少しずつ単語が増えて長くなっても、同じ時間内で言ってみましょう。

dogs, eat, bones以外の単語を思い切って「いい加減に」言わないと同じ時間では言えません。言えるようになると自然な英語の音の変化・linkingができるようになります。自分ができるようになるとリスニングがアップします。

スタンダートジャズの”Georgia On My Mind”でもかけて音楽に乗って練習してみましょう。

次回は、自分でチャンツを作る方法について書きたいと思います。

コメント (4)
  1. 諸橋益江 より:

    お久しぶりです。ブログが途中で停止になり
    お元気かな?て案じてました。
    歌舞伎も対策して通っていらっしゃるかも?とも 思っていました。
    お仕事で教材作り頑張ってらして
    素晴らしいですね。
    私は英語はすっかり忘れて お篭りで
    おさんどんと、スマホゲームにあけくれている次第です。
    音声に有るチャンツが入った教材は
    書店にありますか?
    注意に注意で、ワクチンは済んでますが
    フルートレッスンもしばらく休んでいます。
    シーズーの幸が肺水腫になり、ICUに入り
    今は薬で生きています。病気の犬を介助している中
    チャンツ 久しぶりに聴いて刺激うけました。買いに行きたいと思っています。
    有難うございました。

    1. 外山節子 より:

      新しいウェブサイトをご覧くださいましてありがとうございます。昨年3月から1年間、イギリスの出版社の仕事をリモートでしていました。日本の出版社の仕事もいくつかしました。残念ながら、この音声が入っている教材は存在していません。紙で出版できなかったあれこれを、このウェブサイトで発信しています。それで、自分の声で音声を追加した次第です。これからもお読みください。

  2. 谷山順子 より:

    久しぶりに節子先生の生のお声を聴かせて頂きました。何だかNYCのジャズバーで聴いてるみたいで素敵です。(行ったことはありませんが・・) 以前何度かチャンツの講座を受講しましたが、良質のチャンツはとても楽しくて、ツルツルと覚えてしまいます。現在公立小学校で使われている教材の「チャンツ」はちょっと残念な気がします。

    1. 外山節子 より:

      コメントをありがとうございます。私はNYCのジャズバーに行ったことがあります。あまりに昔で詳しい記憶がありませんが、薄暗かったですぅ。小学校で良質のチャンツを使ってもらいたいですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です