Carolyn Grahamさんは昼間はNew York UniversityでESL (English as a Second Language)を留学生や移民してきた大人に教え、夜はジャズバーでpiano player singerとしてジャズを歌っていました。ある日「Gee, it’s good to see you. You look wonderful!」が、自分が弾いて歌っているフレーズに聞こえました。
Gee, it’s good to see you. You look wonderful.
「ジーッツグットゥ スィーユユルック ワーンダフォ」と聞こえたのです。
それから耳に入ってくる挨拶や社交的な決まり文句が1-2-3-4のリズムに乗ったフレーズに聞こえるようになり、それを集めました。
Have a nice weekend.
Thanks. You, too.
Have a nice weekend.
Thanks. You, too.
Have a nice weekend.
See you on Monday.
Have fun.
Thanks. You, too.
のようにtwo voices(AさんとBさん)の対話をスタンダードジャズに乗せて 教材にしたところ、爆発的に売れました。それが「Small Talk」でした。
子どもに教える対話のチャンツは、QuestionとAnswerを次のルール(formula)で作ります。
Q A
Q A
Q Q Q A
食べ物の好き嫌いを扱う単元であれば、
Do you like carrots?
Yes, I do.
Do you like carrots?
Yes, I do.
Do you like carrots?
Do you like carrots?
Do you like carrots?
Yes, I do.
と16拍のチャンツができます。1つのチャンツでQuestionとAnswerだけ練習します。1分で良い。子どもはすぐに覚えてしまいます。「Repeat after me.」の練習より、ずっと効果があります。Try it. You’ll like it!
キャロリン・グラハム先生のチャンツのワークショップには何度も参加させて頂きました。キーボードを弾きながら次々にチャンツが紹介され、参加者も二手に分かれてチャンツしたり、本当に楽しい時間でした。早速Small Talkを買い、大人の英会話クラスで時々使わせて頂いたのですが、CDのリズムに乗るのは少し難しいようで、何故か「輪唱」になった覚えがあります。子供たちの方がリズムに乗りやすいと思いました。
コメントをありがとうございます。Small Talkの音楽はauthenticなので、最初からリズムに乗るのは難しいかもしれませんね。先生がしっかり覚えて、アカペラで教えるのも良いと思います。教室いっぱいの子どもが元気にチャンツをすると、教える方もワクワクしますよね。コロナが収束して、教室で歌ったり大きい声でチャンツをしても良い状況になる日が待ち遠しいです。