「進化じゃんけん」は元々は「カエルじゃんけん」という名前のアクティビティでした。2014年2月、敬和学園大学英語文化コミュニケーション学科主催の「ドラマケーション・ワークショップ」で三嶋浩二先生が教えてくださいました。
参加者の意見を取り入れ、卵、オタマジャクシ、カエルの3段階でおこなうことになりました。まずは全員が卵の身体表現をしながら歩き回り、出会った卵とじゃんけんをします。負けた人は卵のままです。勝ったらオタマジャクシになり、オタマジャクシの身体表現をしながら歩き回り、オタマジャクシ同士でじゃんけんをします。負けたらオタマジャクシのままか、卵に逆戻りだったか、記憶が定かではありませんが、勝ったらカエルになります。カエルの身体表現をしながら歩き回り(跳びまわり!)カエル同士でじゃんけんをします。負けたらカエルのままか、または卵に逆戻りのどっちのルールだったかなぁ。勝ったら自分になって元の場所に戻ります。
このワークショップの目的は、「自分を解放(リラックス)して、周りを感じる力を高め、より望ましいコミュニケーションの形や可能性について考え、実践する機会を持つ」ことでした。難しそうですが、実はすごく楽しくて、コミュニケーションは目を見開いて人々を観察し積極的に関わっていくことで、それは必ずしも言語に頼るものではないということを実感しました。最初のアクティビティが「カエルじゃんけん」でしたから、素晴らしいウォームアップになり、全員が数分間笑って過ごし、その後のアクティビティに安心してどんどん参加しました。
これは英語で使える、と確信しました。The Very Hungry Caterpillarの変態は卵、あおむし、さなぎ、チョウチョウですが、4段階で行うと時間がかかりすぎるので、卵を省いてあおむし(くねくね)→さなぎ(両手を頭の上に乗せる)→チョウチョウ(両腕をひらひら)の3段階にしました。
子どもと相談して身体表現を決めます。ルールは先生が任意の子どもとじゃんけんをして見せて説明します。 「I’m hungry! 1-2-3!」のような掛け声を決めると良いでしょう。ルールが書いてあることで安心する子どももいるので板書します。板書は先生の覚え書きとしても効果があります。
3回連続でじゃんけんに勝つと自分に戻って着席できる。それだけのことなのですが、子どもはあおむしの変態を身体表現し続けます。負けても笑っています。学級全体で行なっても数分で終わります。
ウィズ・コロナの教室では、絶対に声を出さないで口パクでおこなうと良いでしょう。声を出すより楽しかったりして。
***このアクティビティを応用するには、進化をファクトに忠実に3段階にすると良い。