【チャンツについてお話ししましょう】で何度も書いた Carolyn Graham先生はJazz Chantsの創始者です。Carolynに教えて頂いた中で I used to beを使うチャンツは大人だけでなく子どもの英語授業でも活用できます。それがあまりに素敵なので、これは子どもの授業に応用したいと思いました。
I used to be a raindrop but now I’m an ocean.
広い広い青い海に雨つぶが落ちていくのが目の前に見えるようですよね。
The Very Hungry Caterpillarはチョウの変態(metamorphosis)を描いていますから、絵本に登場する単語で次のチャンツができます。
I used to be an egg but now I’m a caterpillar.
I used to be a caterpillar but now I’m a cocoon.
I used to be a cocoon but now I’m a butterfly.
“used to be”は高校で学習するフレーズですが、高校まで待たずとも、このチャンツで教えれば子どもも意味を体感できます。
このパターンを使って子ども一人が1行作り、全部集めてテーマごとに段落にすると the class poemになります。敬和学園大学の児童英語教育の学生のclass poemをご覧ください。
I used to be a word but now I’m a song.
I used to be a noise but now I’m music.
***二人の学生の合作です***
I used to be paint but now I’m a painting.
I used to be a stone but now I’m a castle.
I used to be a cocoa bean but now I’m chocolate.
I used to be wheat but now I’m beer.
I used to be sugar but now I’m candy.
I used to be a potato but now I’m a potato chip.
I used to be a leaf but now I’m tea.
***原料と製品ですね***
I used to be wood but now I’m a newspaper.
I used to be a towel but now I’m a teddy bear.
I used to be cotton but now I’m a T-shirt.
I used to be a plastic bottle but now I’m a shirt.
***最後の一行はSDGsですね***
I used to be ( ) but now I’m ( ).のパターンで何か1行ができましたら、コメントとしてお送りくださいませ。
素敵なclass poemがたくさんできましたね。私も2つほど考えてみました。
I used to be a grape but now I’m wine.
I used to be wood but now I’m a violin.
こんな発想をすると英語の文法も楽しくなりますね。
コメントをありがとうございました。このパターンでwoodからa violinの発想は初めてです。さすがよりたん!拝読して「The Red Violin」という映画を思い出しました。NYで仲良しの編集者に誘われて見た渋い映画です。よりたん、きっと気に入ります。
この授業を始めた最初の頃に小4の子どもが書いた「 I used to be sugar but now I’m a cookie.」が強く記憶に残っています。小麦粉からクッキーではなくてお砂糖からクッキー!この時、「sugarにはaをつけない」と教えたら「ふ〜ん」と受け入れていました。不可算名詞云々の文法授業よりずっと効果がありますよね。よりたん、機会があったら小学校で試行してみてくださいませ。
I used to be a smartphone but now I’m a jewel. 今は、回収したスマホから貴金属を取り出して宝石にしている企業もあるそうです。I used to be jeans but now I am a bag.古いジーンズをリメイクしてカバンを作るなど、どうでしょう。I used to be clay but now I’m a mug.とか。この投稿の最初の例は秀逸で、初めて聞いた時に感心したことを思い出しました。
コメントをありがとうございます。スマホから貴金属、ジーンズのリメイク、陶芸。どれも2021年の世相を表していると思います。素敵。
恵美子さんは社会人履修生として敬和の学生の発表をお聞きになったのですよね。その時に秀逸と思われたということを拝読してとても嬉しいです。Growing教室の生徒さんにも是非考えてもらってくださいませ。
こどもたちとやってみました。
2年前にやった特別授業のはらぺこあおむしの記憶を辿りながら、egg, caterpillar, cocoon, butterfly
をじゃんけんしながら思い出して、
I’m a caterpillar, I used to be an egg.
I’m a cocoon, I used to be a caterpillar.
と例あげ、
Spot を読みながら、chicks, kitten, puppy, piglet などの単語も導入して、ではみんなも考えてみて!とこどもたちに投げかけました。
最近のいろいろからひっばってきた子で、
I used to be 畑、now I’m 〇〇小学校。
と言った子がいました。
勤務校は来年創立30周年で、創立当時を知ろうと最近の校長講話で、今学校のあるところは、一面畑だったと話を聞いたばかりでした。それをすぐにここに思い出して書いてくれたことにとても驚きました。
また、
I used to be 鉄クズ, now I’m 鋳物.
と書いた子もいました。
これは、先日社会見学で、近くにある鋳造所で、実際に鉄クズが溶けて、鋳型に流れていく姿をみていたからこその閃きでした。
もちろん、
I used to be a tree, now I’m a Christmas tree.
I used to be a pumpkin, now I’m a jack-o’-lantern.
といった季節を感じるものや、
理科でやっているので、
I used to be an egg, now I’m a めだか。
という子がいたり、他にもいろいろありました。
チャンツに持っていくまでは、できていませんでしたが、また、機会を作ってやってみます。
最近は、English Timeのチャンツをいつも歌っています♪
今回の活動で、子どもたちの発想の豊かさを感じることができました。
コメントをありがとうございます。畑から学校、鉄クズから鋳物、素晴らしいです。この授業を受けたことで、子どもたちは、時が経つとものが変化するだけでなく、状況が変化することに気づいたのでしょう。今回の子どもたちの発想をまとめたプリントをお家の方と共有したいですね。これからも、ぴろこ先生にしかできない授業を、時々で良いから実践なさってくださいませ。