古稀日記 2月4日 【What’s in a name?】

新鮮な金目鯛が手に入ったので煮付けました。確かに目が光っています。

ゴボウを一緒に煮ました。

ジュリエットはバルコニーで「バラはバラと呼ばれなくてもバラ。名前なんて意味ないわ。名前を捨てて!」と独白しましたが、金目鯛は金目鯛と呼ぶのが適切に思えます。

名前に意味大ありなのは歌舞伎役者でしょう。襲名すると、役者が大きくなります。名跡の器を芸で満たすのだと思います。私は猿之助の亀治郎時代は映像でしか知りませんが、亀治郎と猿之助では、全く別人のようです。猿之助は自信に溢れて周りの人をぐいぐい引っ張っています。様々なベテランと組んで芸を学び、若手を育てることにもエネルギーを注いでいます。

猿之助のいたずら好きは有名で、舞台で「グイと飲む真似をする」はずの茶碗にお酒を入れておいて共演者を酔わせたり、歌舞伎界最高齢の寿猿さんのカンニングペーパーを隠したり、寿猿さんの花道引っ込みの曲を変えたり。

このところ韓国時代劇「イ・サン」にはまっています。あれこれ調べ・読み、主演イ・ソジンが「やんちゃでいたずら好き」とわかり、そうかイ・ソジンは韓流の猿之助なのね、と嬉しくなりました。「イ・サン」は何度も放送されているので以前少し見たことがありましたが、即位する前の王孫を演じるイ・ソジンが煮え切らない大根役者に思えました。今回最初からきちんと見て、それは演技だった(当然のことながら)とわかりました。ドラマ「イ・サン」は、自分に自信を持てない優柔不断な世孫(英祖の孫)が人民のための改革を断行する立派な王(正祖)になる長い年月を77話の長丁場で描いています。だから、序盤でのイ・サンはホント頼りないのです。イ・ソジンは演技力が卓越していて、中盤以降は王の「ニン」が前面に出ています。 テレビ放送はコマーシャルを入れるためにあちこちカットしてあって物足りず、GEOレンタルでノーカットバージョンを見て満足。

オリンピックが始まりましたが、私は冬季スポーツにはあまり関心が無いし、中国の多くの市民の犠牲の上にオリンピックを開催していることを考えると見る気がしません。しかし、テレビはオリンピックに多くの時間を割き、ニュースも減ります。

ま、「イ・サン」と、「山本周五郎日替わりドラマ」(J乃助推薦時代劇)を楽しもうと思います。

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