古稀日記 3月16日 【Don’t make light of Omicron.】

古稀日記を始めた時は、出来るだけ毎日書こうと思っていました。毎日更新してこそのブログだと考えているからです。しかし、パンデミックの真っ只中の侵略戦争で、国外避難するウクライナの人たちのニュースを見ると、遠いアジアでもったいない平和を享受している自分の些細なことを書くことがためらわれる日々です。

新潟県は蔓延防止対策が打ち切られましたが、感染者数は増えています。今日の発表は517人で、大部分は子どもとその親の世代(40代まで)です。春休みに入ると、感染経路が断ち切られることになるのでしょうか。そのために子どもたちは、春休み中「友だちと遊ばないように」と指導されるのかしら。

オミクロンは感染しても無症状か軽症で済む、という定説に勘九郎丈が警鐘を鳴らしました。

昨日は、中村屋春暁公演が新潟テルサで開催され、「高坏(たかつき)」「トークタイム」「隅田川千種濡事(すみだがわちぐさのぬれごと)」という演目でした。中村屋一門はコロナ感染のクラスター発生で、2月のコクーン歌舞伎千穐楽前日と千穐楽を中止し、療養のため3月の春暁公演(巡業)を4都市で中止しました。七之助丈は軽症、鶴松丈は38度台の発熱、勘九郎丈は、かなり辛い目に遭いました。それを「トークコーナー」で詳しく話してくれたのです。

〜オミクロンは軽く済む訳ではない!

〜39度を超える熱で、ひどい頭痛になった。目を動かしても痛かった。

〜吐き気と下痢。

〜経験したことのない喉の痛み。唾を飲んでも痛い。唾が出ないようにするために、息をしたくなかった。

〜寝室に隔離。自分は家族がいたが、一人暮らしの人や高齢者はかかったら大変。

そんな闘病明けなのに、演技も踊りも全力投球で、力のある良い声に聞きほれ、愛嬌のある笑顔に見とれました。

いっときですが、不安や心配を完全に忘れて、目の前の生の舞台に没頭し、生の音曲に包まれました。

表題のmake light ofは、軽んじる・軽く見るという表現です。軽んじることなく、感染対策を続けなくては。

コメント (4)
  1. えの字 より:

    せの字~!
    春暁公演の様子をお伝えくださってありがとうございます!中村屋舞台復活でき興行できること本当に良かったです。「アジアでもったいない平和を享受している自分の些細なことを書くことがためらわれる日々」のお気持ち、よくわかります。ただ文化芸術活動が日常から消えたらそれは「ヤバい」事態、本気で自国の平和を守る時が来るサインと思います。ウクライナに平和を引き続きStay safe and enjoy your life.

  2. 外山節子 より:

    えの字〜!コメントをありがとうございます。「もったいない平和」の中で生活しているからこそ、出来ることをしていかないとなりませんよね。えの字コメントを励みにします。昨夜は地震がありました。また東北地方に大きな被害が出ています。気持ちを強く持っていかなくては。えの字も、please stay safe and well.

  3. よりたん より:

    せつこさま、えの字さま、こんばんは。私も毎日ウクライナ情勢に胸が痛みながら「もったいない平和」の中で生活している一人です。昨夜は東北や関東でも大きな地震があり、みなさん恐ろしい思いをされたことと思います。「平和な日常」は決して当たり前ではないことを心して、自分ができることを少しずつ続けたいと思います。
    勘九郎さんのオミクロンのお話、とても貴重ですね。ブースター接種終わっても引き続き気を付けましょう。

  4. 外山節子 より:

    よりたん、コメントをありがとうございます。ウクライナ侵略の報道で感じたことは、これまでも世界の様々な国や地域で同様のことがあったのに、私はなぜあまり関心を持たなかったのかということです。英語教育の仕事をしているから英語圏への関心がメインだった。また韓国語学習者として、また、English Timeの著者として訪れた国もあり、アジアへの関心は大きかった。しかし、Beehiveの執筆をするまでは、イギリス英語の学習が進められるヨーロッパの国々の現状には知識を持っていませんでした。自分の中の偏向に気づきました。

    元気でいないと、人の役に立てないから、元気でいましょうね。感染対策をして、気をつけていましょう。

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