ウクライナの子どもたちとのオンライン授業2回目を振り返ります。
3月22日は、Speaker Viewに設定しても、自分自身が大きいウィンドウに映らないので、ギャラリービューの小さいウィンドウで動きを確認しながら授業をしました。教材・絵本がちゃんと映っているかの確認が難しいので困りました。この問題をJ之助さんに相談したところ、「参加者→詳細→ピン」をクリックするとアドバイスを受け、解決しました。また、前回は子どものミュートを外して発言させることが少なかったので、今回はモデレーターのSさんに、私が質問したら、答えたい子どものミュートを外す役割をお願いしました。前回より、more interactiveになりました。1回の授業でteach, teach, teachと進めるより、子どもに当てて、発言させることを重視しました。
下記は2022年3月29日、ウクライナの子どもたち(6-8歳)におこなった50分のレッスンです。
1)Hello! I’m Setsuko. I’m your teacher today. I’m in Japan. ヤポーニヤ. This is my name in ヤポーニヤ. 節子、Setsuko. I’m Setsuko.と書いて見せる。子どもたちに名前を聞く。3人が発言したが、聞き慣れない名前なので、発言を受けてこちらが反応するのが難しかった。マリーアは聞き取れた。モンキーを指差し、This is my monkey.を教える。ぬいぐるみを持ってきた子どもがThis is my monkey.と発言。青いお猿を持っている子どもにWhat color is your monkey?と聞くと、即座にBlue.と答えた。子どもたちは英語で授業を受けることに慣れている。
2) Good Morning Song. 動作をしながら歌う。
3) Today we will learn numbers, sing songs and read a picture book in English. First, we’ll look at numbers from 1-5. 前回使用した、1 apple, 2 pears, 3 plums, 4 strawberries, 5 orangesを見せて復習。今回初めて参加する子どももいるので、絵を指差して英語を聞かせ、数を指で表して見せた。ミュートを外した子どもがしっかりと英語を言った。5 orangesに続き、お猿5匹のイラストを貼ったマグネットボードを見せた。Look! Five monkeys. Are they BIG or little? They are little. Five little monkeys. They are jumping. マグネットボードをゆっくり上下させ、1匹を取り去った。One fell off. How many monkeys are left? Yes, four! 数式を見せ、指差しながらFive minus one equals four.と聞かせた。希望する子どもが数式を英語で読んだ。同様にzeroまで続けた。
4)Today, we are going to read this book in English. 絵本を見せ、Reading Togetherをする。 2箇所を除き、絵本を2つ折りにして1ページずつ見せて進めた。 どのページでも、動作をした。絵本に描かれている受話器を見たことのない子どももいると予想したので、This is a telephone. We have a smart phone. In this book, monkeys have this telephone. Can you do this gesture?親指と小指を立てて耳に当てる動作を教えた。One fell off and bumped his head.では、頭に手を当てOuch!と言う練習をした。Doctorのno more monkeys jumping on the bedの指を振る動作は、すぐに真似をした。子どもたちの知っているボディーランゲージにもともとあるのかもしれない。最後のページを覗き込んで、What is Mama going to do?と聞くと、sleepの動作をして見せる子どもがいた。
5)Now we’re going to sing the story. I’m going to play the CD. Listen and make your monkey jump. If you don’t have a monkey, you can jump. You don’t have to sing but it’s easy. I’ll show you. アカペラで最初の部分を歌ってみせた。CDプレーヤーでStory Songをかけ、モンキーをジャンプさせた。
6)Now we are going to look at numbers from 1 to 10. Look, I have a frying pan. I’m going to cook sausages. 布製のソーセージを数えながらフライパンに入れた。I’m cooking. They smell good. Now, I’m going to make hot dogs. I’m going to take out two sausages. How many sausages are left? 数式を見せ、英語で読んだ。Five Little Monkeysのアクティビティと同様なので、子どもたちは手を挙げて数式を読もうとした。
7)Now we’re going to read this book. 絵本を2つ折りにして1ページずつ見せ、ホットドッグを食べている子どもの数に注目してから、残っているソーセージを数えた。Zeroのページで、All gone!の動作をした。
8)Now we’re going to sing the story. 両手を広げて指をひらひらさせる。These are sausages. アカペラで、One went pop and the other went bang.を歌いながら、指を1本ずつ折って見せ、最後まで歌ってAll gone!の動作をした。
9) Good-bye Song:Good-bye songの後、monkeyと一緒にバイバイをした。ここで、モデレーターが全員のミュートを外してくれたので、子どもたちの、Bye-bye! Thank you! Have a good day!などと一斉に聞こえて感激だった。
ウクライナの子どもたちとのオンラインレッスンを詳しく紹介してくださってありがとうございます。お猿5匹のイラストを貼ったマグネットボード、とってもかわいいし、Zoomの画面で効果的ですね。ぬいぐるみのお猿さん(持っています!)や手作りのソーセージ(持っています!)が大活躍、子どもたちは楽しかったことでしょう。オンライン、しかも限られた時間の中でも絵本の読む前のPre-reading、Reading together, Follow-upと3つのステップが自然に流れてさすがです。一方的な戦争が始まって一か月以上が経ちました。一日も早く停戦して欲しいです。
よりたん、コメントをありがとうございます。オンライン授業の工夫を記録することで、どなたかのお役に立てたら良いなと思っています。昨夜(4月1日)9時のNHKニュースにウクライナの教育科学相がインタビューに答えていました。
「250万人の子どもが国内、200万人の子どもが国外に避難している。教育を続けていくことが重要だ。2つの地域で教育施設が全壊、22の地域で多様な方法で教育を続けている。このうち、13の地域では、リモート授業と登校を組み合わせている。コロナ禍でオンライン授業の仕組みを作ったことが今役に立っている。」
オンライン授業は難しいと敬遠しないで取り組むことは大切だと改めて感じました。よりたん、新学年度も小学校に英語授業に出講なさいますよね。Hooray!