ウクライナの子どもたちとのオンライン授業20回目、21回目を振り返ります。
9月1日にウクライナの新学年度が始まり、オンライン授業に参加する子どもが減少することは予測していました。しかし、9月6日の授業参加が5人だったのは、予測を超えていました。この5人の子どもたちは初対面でした。このまま続けて良いものか、考え始めました。International teachersの授業自体が減少していますが、残っているのは、授業の日程が現地の午後で、高学年と中高生対象が多いようです。日本との時差は6時間ですから、私ができるのは現地の午前中です。どうしたものか。。。数人の子どものためにzoomミーティングを設定し、モデレーターを配置するのは、Smart Osvitaの本意なのか。。。
Smart Osvitaに、「オンライン授業の必要性が減少しているようだ。いったん休むことも一案である。必要があるときはいつでも再開する。」とメールを送ると、「School year has started September 1st but not all kids of Ukraine can go to school. Most of them learn online, but unfortunately not all of them have online lessons from their teachers. So we need your lessons.」と返事がきました。休んでも良いし、曜日を変えても良い、と配慮の言葉もありました。
「一人も取り残さない。置いていかない。」という姿勢です。
昨日(9月13日)は、6人でした。どの子どもも、自宅で繋がっていて、お家の様子が垣間見えます。お母さんらしき人が部屋の遠くを出入りしていたり、小さい妹が視界に入ってきたり、猫がいたりします。安全のためにウクライナのどこにいるか問うわけにはいきませんが、学校に行けない、そして、国が配信するオンライン授業が届いていない子どもたちです。
少人数対象を想定していたレッスンプランはうまく機能しました。一人一人の名前を聞いて呼びかけることもできました。どの子どもも、英語の語彙も運用能力もあります。日本とプリントされたTシャツを着てきた子どもは授業終わりに「ありがとうございます」と言いました。この子どもたちが、英語を楽しんで、戦時下のストレスが少しでも解消されるなら、続ける意義があります。
モデレーターのAさんは大学生で、大学の授業をオンラインで受けながら、ボランティアでモデレーターをしています。授業後の数分間、zoomで繋がった状態で、Smart Osvitaの方針や、ウクライナの状況についてAさんに直接聞くことができました。少人数だし、新しい子どもばかりだから、今までのレッスンプランをアレンジして授業を続けようと思う、と言うとにこにこして賛成してくれました。彩子先生は「毎週顔を見ていると親戚のような気がします」とおっしゃっていますが、私も同じで、親戚中の自慢の若者ですわ。
9月6日 When I grow up
1)Greetings。
2)Good Morning Song。カレンダーを見せる。 ウクライナ語の9月 [ヴァーラセン]の発音は難しい。Septemberと聞かせる。September 6thを練習。日本の天気を言って、子どもがいる場所の天気を聞く。日本は36℃と書いて見せる。
3) 絵本「When I grow up」見開きごとに透明なページがあり、そこに1つのアイテムがプリントされている。このページを動かすと、紙のページが変化する。最初の見開きを実際に動かして見せる。絵本全体はkeynoteで見せる。イラストがどのように変化するか問うと、She will be in the movieのようにしっかり答える力を持っていて驚く。ウクライナの早期英語教育は本当に効果を上げている。
4)絵本に登場する以外の職業も含め、12種類のjobsを絵カードで見せる。彩子先生がWhat’s (Who’s) Missing?とMatching Gameを担当。その後、jobsとtoolsでMatching Game.
5) Alphabet Chant
6)Ppで始まる10の単語。絵カードをslow revealで見せる。
7)Good-bye Song. ぬいぐるみを持ってきて一緒に歌う様子は、とても子どもらしい。Thank you for the lesson. It was very interesting.と言う子どもがいてびっくり。
9月13日 Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
5. keynote:I’m a bear. I can climb. Bearを動かして、My bear can run, walk, dance, climb, などを見せながら言って聞かせた。子どもたちもぬいぐるみを動かす。 5月の授業で見せたpptを keynoteに変換し、スライドを加え、順番を変えて、今回の授業内容に合わせた。I can(動詞)をブランクにして見せ、子どもの反応を待って、動詞をワイプして見せた。
6. テニスクラブのコーチたちに声をかけて作ったWe stand with Ukraine.の動画を見せた。子どもからcool!と反応が出た。
7. Alphabet Chant:音声が途切れたので、子どもをミュートにして再度。
8. Ccで始まる10の単語:絵カードをslow revealで見せて、発話を引き出す。
9. Good-bye song:ぬいぐるみを持って歌う。子どもが「お勉強の顔」でなく、のびのびとしている。