【Teaching Children Online #47】2023年3月8日 オンライン授業

ウクライナの子どもたちのオンライン授業47回目を振り返ります。

Title: Music, Movement and Story

Date: March 7th, 10:00 Kyiv Time

Description: Do you like gingerbread cookies? We will read a picture book “The Gingerbread Man,” an American folktale. Look, listen and enjoy the the rhythmical reading. Then we will learn English for baking cookies.

「英語おはなしたから箱」レベルAのお話です。繰り返しが多く、登場人物は文字ではなくアイコンで示され、登場人物の短い「セリフ」もあるので、子どもたちの学習に適しています。文字の代わりにアイコンを英文に埋め込む手法をrebusと言います。

ジンジャーブレッドマンが超生意気に言うセリフは、そのままチャンツになります。読む前の活動として、動作をつけて練習することにしました。

Run, run, run,(両腕を振って走る動作)

As fast as you can.(両腕を早く動かす)

You can’t catch me,(両腕でバツを作る)

I’m the gingerbread man. (I’mで自分の胸を指差し、gingerbread manで両腕を広げ威張ってみせる)

実際に立ち上がって動いて見せると子どもたちは喜んで真似をしました。彩子先生は力こぶ腕をして見せました。

6~10歳対象のレッスンに参加する子どもの読む力は、スラスラと読む子ども、単語一つ一つを区切って読む子ども、と様々です。文字を見て読む力をつけると、聞いてわかったことを定着させることができますから、ウクライナのオンラインレッスンでは絵本の本文を少しずつ区切って読むことに挑戦させます。

スラスラ組のある坊ちゃんは、「ここを読んで」の指示とは関係なく、見えているページを全部読みます。文字を読むことに慣れているのでアイコンのgingerbread manでつっかえますが、ちょっと考えてginger manと解決します。会話力もあり、ストーリーの終盤で、これからどうなると思う?と問うと、「ハッピーエンドになる。たいていのお話はハッピーエンドだ。この話は読んだことはないが聞いたことはある。ワニがジンジャーマンを食べる。」と言うのです。全部英語ですよ。「あら、あたり。ワニがジンジャーブレッドマンを食べましたね。ワニにとってはハッピーエンドになりましたね。」とフォローしました。

スラスラ組にはArt Smartなお嬢ちゃんがいます。絵を描くのが大好き。授業の内容にinspireされると描いた絵を見せてくれます。本日は走っているジンジャーブレッドマンを描きました。スクリーンショットを撮って保存したいので「I want to take a photo. Show your drawing to the camera. Don’t move.」と指示すると、その通りにする良い子ちゃんです。要するに、全て英語「で」授業を進めて支障が無いから、私や彩子先生のような海外のボランティアティーチャーを活用することができるのです。

3月7日 The Gingerbread Man

1. Greetings:最初に入室した子どもは妹を連れていて、見覚えがあったので「前にも授業に来たよね」と声をかけると笑顔でYes!と言う。どんな絵本を覚えているか聞くとDavid!と答えた。zoomウィンドウ一杯に二人の子どもの顔が並んで大きく映って、ラファエロの天使画のようだ。

うん、こんな感じでした。

2. Good morning song. Date.

3. Chant: Run, run, run! As fast as you can. You can’t catch me, I’m the gingerbread man! (w/movement):子どもたちを動かすのは効果がある。モニターに顔を近づけている状態が、立ち上がって、体全体、上半身が見える状態になり、笑いながら走る動作をしたり腕を動かしている。

4. Read : The Gingerbread Man:絵について話し合ってから「Let me read the story. Listen.」と言って本文を読む。その後で、本文をハイライトして「Who wants to read this?」と声をかけるとすぐに手が上がる。A woman, a farmer, a dogのセリフは、声色を使うように言うと、上手に演じる。a dogのセリフの前にwarf, warfと啼き声をつける子どももいた。

最終ページの本文をThat was the end of the gingerbread man. と太字部分を1-2-3-4のリズムに乗せて読むように教えると、それはそれは上手に読んだ。英語は、強勢のある単語を等間隔のリズムに乗せることで上手になる。

5. Phonics: egg, sugar, flour, butter, milk, bowl, whisk, spatula, oven, chocolate chips:ケーキやクッキーを焼く時の英語であることを告げる。彩子先生が絵カードを見せ、絵カード上部のアルファベットを確認し、「This is an ingredient. This is a tool. This is not food. It starts with (e) [i:]. Can you guess?」のように話しかけ、絵カードをslow revealする。正解がbutterのbについてbroccoliと言う子どもや、chocolateのchでchickenと言う子どもがいて、間違っていても可愛い。ありったけの語彙力を駆使して授業に取り組んでいることがわかる。難しいwhiskを答えた子どもがいた。驚いた。あらかじめ、ボール、泡立て器、クッキー返しの実物を用意しておいて見せた。

bowl, whisk, spatula

6. Good bye song

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です