【Teaching Children Online #52】2023年4月14日 オンライン授業

ウクライナの子どもたちのオンライン授業52回目を振り返ります。

Title: You Are Smart in Many Ways

Date: April 13th, 11:00 Kyiv Time

Description: Each of you are different from anyone else. You learn in different ways  and you are smart (intelligent) in different ways. Your preferences for work are important for your future. Join the three lessons and find out what makes you special by discovering Learning Styles, The Theory of Multiple Intelligences, and a wide spectrum of future jobs to choose from.

以前実施した3回シリーズの授業を希望する学級があり、彩子先生と相談して引き受けることにしました。学級単位のオンライン授業は、火曜日の小学生の授業と異なり、1つのウィンドウに教室が映ります。生徒一人ひとりとinteractiveに進めることは無理ですが、生徒たちが物理的に同じ空間にいるので、話し合わせることができます。

今回はS先生が教える9年生と11年生が対象です。繋がってみると、9年生は教室にいました。10人。11年生は自宅で一人ひとりパソコンで参加で、ギャラリービューに9つのウィンドウが現れました。つまり9人です。11年生はカメラをオフにしたままなので、コーディネーターのOさんにウクライナ語で「先生たちは顔を見て授業をしたいと言っている」と話してもらいましたが、それに応えてカメラをonにしたのは1人だけでした。

中高生は、とても大人に近いので、戦時下のストレスを子どもより複雑に受けているのだと思います。11年生に無理強いはできません。9年生は授業を進めると手を挙げたりYes!と声を出したり喜んで参加している様子でした。

授業が始まって30分を過ぎ、各Learning Styleに合った英語の勉強方法を説明し始めた時でした。机や椅子を動かす音がし、生徒たちが立ち上がるのが見えました。え?何が起きている?

アラート(空襲警報)が出たのです。アラートが出ると授業を中断して地下のシェルターに全員が移動しなくてはなりません。カメラを覗き込んで手を合わせる女子生徒がいました。S先生がカメラに近づいてWe have to run!と言いました。私はStay safe! See you next week!としか言えませんでした。彩子先生は、モデレーターのKさんを気遣って、あなたも避難しなくて良いのか?と聞きました。Kさんは、私は1階だからシェルターに住んでいるようなものです、と落ち着いていました。

Kさんは、オンラインで繋がっている11年生だけ授業を続けますか?と聞いてくれました。11年生も含め、全員中断にし、残りのスライドをPDFにして送ることにしました。

幸い、数時間後にOさんからメールがあり、アラートは数時間で解除されたとのこと。データを送ったS先生から「9年生は学習スタイルの授業を楽しんだ。シェルターに移動してから、授業のことを話し合った。」と連絡があったと教えてくれました。

ロシアまたはベラルーシのどこかから軍用機が飛び立つと、ウクライナの防空システムに情報が入り、アラートが発出されます。軍用機はミサイルを搭載している可能性があるので、アラートが出ると先生は授業を中断して生徒全員をシェルターに連れて行くのですが、それが週に3-4回あるそうです。そんな状態で勉強に集中することは難しいでしょう。昨日見る限りでは、生徒たちは慣れた様子で荷物をまとめて教室を出て行きました。こんな目に遭わせている戦争が本当に恐ろしいと思いました。こんなことを日常的に経験するなんて、子どもにも大人にも過酷です。命を守る行動が、大切な教育を寸断しています。私に与えられる授業の機会=「オンラインの一期一会」をもっと生徒たちのためになるように考え、練らなければ、と思いました。

4月13日 Learning Styles

Visual Learners

Auditory Learners

Kinesthetic Learners

Reading/Writing Learners

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