ウクライナの子どもたちのオンライン授業115回目を振り返ります。
2024年9月3日
Momotaro, the Peach Boy
ウクライナでは9月2日に新学期が始まりました。多くの学校が対面授業を開始するので、週日の午前中にオンライン授業を受ける子どもは少数になります。さらに、9月に入ってロシアの攻撃が激化しているので、オンライン授業があるのかどうかも不安でした。コーディネーターさんから、小学校2~4年生の先生から申し込みがあると連絡がありました。zoomが繋がると教室が映るウィンドウは無く、子どもたちがそれぞれの場所からアクセスしていました。
どんな状況でも、少人数の子どもでも、学習の場と、現実から離れた楽しい時間を提供したいというNGOの姿勢に、なんとか協力したいと思うばかりです。
夏休みから継続している子どもも含め、5人~10人の参加がありました。遅れて入室する子ども、途中で退室する(別の授業に行く)子どももいるので人数を確定することができません。
どんな子どもが参加するか予測できなかったので、Momotaro, the Peach Boyを易しい英語で用意しました。鬼退治というのは戦時下の子どもに見せたいコンセプトではないので、果物から子どもが生まれるという不思議と退治するのをmonsterという設定にしました。
夏休みにじゅんじゅんと絵本を読み桃太郎の手遊びをしました。両手で球体を作り「もも」、手を離して「ぱかっ」、両手を上に伸ばしながら「ももたろう~!」と言うのです。ウクライナの子どもたちにも体を動かしながら英語を言う「遊び」をしてほしいと思い、「It’s a peach! Open! I’m a Peach Boy!」と英語にしました。
Kibidangoがどんな食べ物か少しでもわかるように、串団子(みたらし)を買っておき、実物を見せました。
読みたいと希望する子どもがすらすらと上手に読み、セリフをそのキャラクターの声色で読む子どももいます。
授業最後のフォニックスのアクティビティは、球体または楕円型の果物にしました。彩子先生は子どもが正解すると、「It’s a pineapple! Open. Pineapple boy!」と楽しく動作をさせました。柿(persimmon)はウクライナにもあるのですが、彩子先生は丁寧に説明していました。
オンライン授業に参加する子どもの様子がわかったので、来週から日本の昔話を離れます。KipperとFloppyのお話をメインに授業を組み立てようと思います。
1. Greetings
2. Good morning song. Date. Day.
3. Two Little Black Birds (子どもの名前に入れ替え)
4. Vocab: peach, pheasant, millet dumplings
5. Read: Momotaro
Momotaro san, Momotaro san,
Will you give me a kibidango? X2
(日本語の歌のメロディーに乗せる)
6. Fruits: apple, pear, peach, watermelon, melon, orange, pineapple, persimmon, kiwi fruit, lemon
7. Good-bye song