ウクライナの子どもたちのオンライン授業125回目を振り返ります。
Date: November 19th, 2024, 10:00 Kyiv Time
Description: Wet Paint
ウクライナのエネルギー施設が大規模な攻撃を受け、全土で計画停電が実施されているというニュースを読んでいたので、19日の授業に参加できる子どもは少ないのではと心の準備をしていました。zoomが繋がると継続して受講する子どもが十数人入室していました。「Hello! ゲンキデスカ?」と言うと数人が「ゲンキデス」と答え「ゲンキデスカ?」と問い返してくれました。なんて素敵な子どもたちでしょう。
How’s the electricity situation?と聞くと、子どもたちがI have lightと口々に答え、モデレーターさんが「停電は地域によって事情が異なり、インターネット接続は全く問題が無い」と教えてくれました。よかった。
中国の若い女性Yさんが参加しました。Student teacherなのでobservationしてレポートを書くのだそうで大歓迎。中国からの参加があるとわかると、中国語を勉強している子どもがチャットボックスに中国語で挨拶を書き込みました。すると別の子どもがWhat?と返し、Chinese. How are you?と返事が続きました。
2024年11月19日
Wet Paint
A House is a House for Me Part 2
1. Greetings
2. Good morning song. Date. Day.
3. Song: Where’s Ayako?
今日は絵本のFollow-upに時間がかかる見込みだったので、歌を省略しました。
4. Read: A House Is a House for Me Part 2
先週は絵本の序盤で生き物のhouseが描かれていましたが、今週は絵本の中盤で様々なモノが描かれています。A glove is a house for a hand. A shoe is a house for a foot. のように、身近なものが全て何かのhouseであるという発想です。次のページでは、子どもたちに絵について英語を言わせました。
まず私がA glove is a house for a ball.と言い、彩子先生がA cushion is a house for pins.とお手本を言ってみせると、すぐに子どもたちが英語を言い始めました。
A drum is a house for sticks.
Tick Tack Toe is a house for a circle.
A basket is a house for eggs.
Egg is a house for a chick.
A box is a house for a present.
A bowl is a house for a salad.
などなど見事でした。絵の細部までよく見て、ハムスターの入っているものを英語で知っているけど忘れた、と悔しがっている子どもに A cage is a house for a hamster.ですかと言うと笑顔になりました。Does anyone know the word for a baby kangaroo?と問うとJoey!と答えたのは、夏休みのプログラムでオーストラリアのS先生の授業を受けていた子どもでした。A pouch is a house for a joey.と立派にセンテンスを話しました。
5. Follow-up: A mitten is a house for a hand. 実物を用意して見せる。
絵本を離れて身近なものに注目して英語を話す時間を作りました。実物を見せることがオンライン授業をより身近にするので、私は手袋、帽子、caterpillarが出てくるりんごのおもちゃなどを見せました。彩子先生は、お茶碗に盛ったご飯、バナナを見せました。すると子どもたちが様々なモノを持ってきて英語を言いました。秀逸だったのは、自分が描いた絵を見せて A paper is a house for a drawing.でした。大いに褒めました。
6. Read: Wet Paint
「この絵本は英語は難しくないけれど、絵を見て考えて先生の問いに答えてください。1ページごとに1人に音読してもらいます」とルールを説明して始めます。次のページはどうなるか予測させると、Floppyがペンキで真っ青になる、など面白い発言が続出でした。
7. Phonics: hで始まる単語を見つける
hare/mouse, vest/hat, hammer/nails, horse/cow, house/school, rhino/hippo, harp/xylophone, handshake/thumb-up, heart/square, circle/hexagon
1年前に使った絵カードですが、今回のほうが子どものフォニックス理解や考えや語彙が成長していると感じました。「どちらかがhで始まります。どっちでしょう?」と彩子先生は、平易で明確な英語でヒントを言いながらslow revealを進めました。
8. Good-bye Song
中国のYさんに感想を言ってもらいました。「子どもたちが興味をもつアクティビティが続いてよかった。私が知らない単語も出てきて驚いた。チャットボックスに中国語を書いていましたね。」など笑顔で話してくれました。私は「子どもたちがよく振舞って嬉しかった。」、彩子先生は「またいつでも参観にきてください」と言いました。
Good bye songの前に、両手をカメラに近づけさせ、touchのシミュレーションをしました。その手を胸の前で合わせてハートを作り、I think of you every day. Stay safe. Stay well.と言いました。これを言おうと計画していた訳ではなく、突然私の心の中から湧いてきた行動でした。戦時下なのに、元気で明るい子どもたちに、私たち大人が元気付けられます。