暖かくなってウォーキングを再開しました。雉やヘビに出会います。4キロ歩いて帰ってくるとぐったり。冬の運動不足で体力が落ちたのを実感しています。70歳で習い始めるという暴挙に出たテニスレッスンも始まり、目標は「やめない」です。
ストライクとボールの違いもわからず、山本由伸という選手の存在も知らなかった私ですが、昨年俄かドジャーズファンになり、録画した試合を何度も見てお勉強しました。エドマン、テイラー、マンシー、キケ・ヘルナンデスなど、その日の打順とポジションでベストを尽くす選手たちの身体能力は何度見ても飽きません。
お勉強の頼りは実況解説です。解説が理解できないとひーさんに質問します。何を言っているかわからない解説者と、しょっちゅう言い間違えるアナウンサーの組み合わせの時は、あきらめて英語放送に切り替えます。野球解説の英語は早口ですし野球用語がポンポン出て最初はほとんど聞き取れませんでしたが、今年はけっこうわかります。
エンジェルズの菊池雄星がピッチャー返しを後ろ手でキャッチしてファーストを刺した好プレーでは「You say. I say. What a play!」と大称賛。雄星のYou Sayからビートルズの歌詞を引っ張ってきて韻を踏むなんて素敵です。
ドジャーズとレンジャーズの第1戦は、Paternity Listの大谷くんが欠場だったので、エドマンが打順1番に入り、初回にホームランを打ちました。ヒーローインタビューで「I had some big shoes to fill.」と素敵な表現をしました。「in someone’s shoes」は「誰かの立場になって」という意味です。自分より体格が大きい選手の代わりを勤めたとサラっと言ったわけです。
また、エドマンは山本くんについて「Yoshi pitched as the ace that he is. 」と褒めました。このthat he isと付け加えたのは「既にエースとなっている」という敬意の表れで、言語表現巧みなエドマンらしいと思いました。
英語の解説ではYamamotoが「ヤマモ~ロ~」になるのが耳につきます。アメリカ英語では、母音に挟まれた[t]がflapといってラ行のような音になります。Partyがパーリーになる現象です。
昨年末上梓したSDGsの絵本 (OUP) の編集と製作が進行しています。今月は、音源作成のために日本語名の発音を確認するメールが行き交いました。絵本にはJun、Ayako、Sato、Kazuが登場します。「Satoは<say-toe>と読むのか?」と質問されると困り果てます。Jun, Ayako, Sato, Kazuと書いたものを撮影しつつ名前を読み上げたmovie clipをメールに添付して送りました。そのメールは下記のとおりです。その時点でパタパタと打ったメールですから、上手な英語ではありませんが、日本人著者の「一所懸命」が表れていると思います。お時間がありましたら、お読みください。
4/7
Good morning from Niigata, Japan!
Thanks for asking re shingles. I’m recovered from shingles. It took me extra weeks to get rid of lingering pains after the blisters had healed. It was really a nasty experience.
As to the pronunciation of the names, I don’t know how to reply in writing. So I’m attaching a video of my pronouncing those four names.
Basically, we have five vowels. A-I-U-E-O like in Italian. The vowels are short and straight.
1) Jun
The ending ’n’ is not pronounced like in “June’ but ’-ng’ in ‘king.’ The tongue is pressed downward and it doesn’t make a nasal ’n.”
2) Sato
It’s a flat intonation. ‘O” is a bit longer than usual but it’s a straight ‘o.’
3) Kazu
It sounds like ‘kazoo’ but the intonation is flat or more downward and it doesn’t sound like ‘kazoo’ in which ‘ka’ is a schwa. We basically don’t have schwa in Japanese.
4) Ayako
Three vowels are the same length and it’s pronounced flat.
Hope this clarifies your questions.
Thanks for giving attention to the details of Japanese names.
「You say. I say. What a play!」や「in someone’s shoes」の洒落たフレーズや選手の人柄を知ることができるなんて!!大リーグ観戦が益々おもしろくなります。ご紹介してくださってありがとうございます。音源作成のための日本語名発音の説明メール、音の機微を文章で説明することのご苦労といいますか、節子先生だからmentionできることと敬服しておりますщ(ʘ╻ʘ)щ
えの字〜!コメントをありがとうございます。
英語の解説を聞いていると、デッドボールではなくて … gets hit! のようにすぐわかる英語と、そもそも日本語でも理解できていない球種を表す英語が混在して、その間に、出場選手のエピソードとか過去の成績を弾丸速度で繰り出されるので、頭がくらくらします。でも、合間に素敵な表現が際立つと、聞こえます。先日は、佐々木選手の投球にNearly flawless today!と言ってました。嬉しかったで〜す!
ブログの更新、ありがとうございます。お元気になられたようで安心しました。
大リーグの解説の英語表現の「解説」面白いですね~。私は未だに野球オンチですが、気を付けて見て(聞いて)みようと思います。
日本語の名前の発音の解説もとても興味深いです。えの字さんに全く同感です。
よりたん、コメントをありがとうございます。
英語解説も面白いですけど、現地放送が(たぶん)コマーシャルの間に、NHKが制作して挿入する様々な映像も興味深いです。野球でしか言わない英語表現を人気選手が解説してくれます。最近おもしろかったのは、「Good morning! Good afternoon! Good night!」で、三球三振のことだそうです。
別の日は、高く高く上がるホームランを「Moon Shot」と呼ぶとフリーマン選手が解説し、「私はムーンショットではなくてライナーのホームランです。ムーンショットはShoheiです。」とにこにこ話しました。その直後の回に、大谷くんが大きなホームランを打ち、解説者が「Scrape the sky!」と感嘆の声を上げました。ムーンショットは空を削るのですね。
どの選手も、日本の視聴者を対象にしていることを意識してか、ゆっくり話してくれますし、「しろうと」にわかるように身振り入りです。ドジャーズのGlassnow選手(王子)の英語はクリアでとても聞き取りやすいです。相手にわかるように話そうとしている姿勢が素敵です。
Check it out!