Oxford Reading Tree (ORT) Green Sparks Seriesが出版されました。イギリスでは既に発売が始まり、日本でもそろそろ書店に並ぶでしょう。
Green Sparks Seriesは国連の持続可能な開発目標『Sustainable Development Goals: SDGs』がテーマの教材絵本です。UKの就学前と1年生(4~6歳)対象のレベル1~6、fictionとnon-fictionを混ぜて全42冊です。

このORTを1冊書きませんか?と打診のメールがあったのは、2024年2月のことでした。
We are now looking for authors for a new ORT strand of readers. As you were so brilliant when working on Traditional Tales, I wondered if you would be interested in writing for this series?(ORTの新しいシリーズの執筆者を求めています。あなたはTraditional Tales執筆の仕事ぶりが素晴らしかったので、この新シリーズの執筆も考えてもらえないかしらと連絡しています。)
こんなオファーがきたら引き受けないとなりません。すぐ頭に浮かんだのは、ニュースで見た海岸のゴミを拾うイベントでした。ゴミ問題・リサイクルをテーマにしようと思いました。
私はnon-fictionは向いていないので、小学校低学年の子どもがリサイクルの大切さに気づくfictionを書くことにしました。子どもの絵日記のようにすることで、24ページの絵本に数ヶ月にわたる季節の変化も入れられます。Fictionなので、名前を含めキャラクターの設定は私の自由です。ワクワク!
何より先に、タイトルを『Jun’s Diary』に決めました。私の3人の孫の名前は凪(Nagi)、諒(Ryo)、隼(Jun)です。英語教材の絵本なので、発音しやすいJunにしました。Junの担任の先生はMiss Satoです。2音節でわかりやすい名字です。
Junのキャラクターデザインは孫の凪です。ほぼ年中半袖・半ズボンの凪の写真を参考写真(resource photos)に加えました。そして、諒が加茂の鯉のぼりを一緒に見た写真を、子どもの日のページのイメージにしました。これで、3人の孫を絵本に登場させることができます。
彩子先生の息子の凪くんも絵本に入れたいと思いました。凪くんは、毎年梅を収穫して梅シロップを作り、そのジュース売りをします。そのエピソードを絵本に入れるために、彩子先生に写真を提供してもらいました。Junの仲良しの少女の名前をAyakoにしました。
Junのお父さんのキャラクターは凪父です。小学校の教室の様子は、ぴろこ先生に何枚も写真を提供してもらいました。
こうして、私の大切な人たちを絵本に登場させることができました。古稀プラス女子としてはラッキーこの上ない仕事です。
OUPが設定している様々な条件の中で、3ヶ月かけてvisualとmanuscriptを送り出しました。その後も1年近く頻繁にメールのやり取りが続きました。イラストレーターによる絵を段階ごとにチェック、様々な国のproof readersのフィードバックを英文とイラストに反映させる、日本語名の発音を確認するため録音して送る、などなど。
2025年11月、シリーズ全冊が出版になり、その中の1冊を上梓した幸せを味わっています。

遅ればせながら『Jun’s Diary』出版おめでとうございます皆様もおっしゃっている通りご家族がロールモデルとして登場されているなんて、素敵です!Green Sparks Seriesとして生涯残りますしテキストとして活用されるのは素晴らしいお仕事です。
えの字〜!コメントをありがとうございます。English Timeシリーズでも、Digger’s Story Timeや、付属のStorybooksを書きましたが、日本の子どもが主人公のフィクションはこれが初めてで、大きな幸運でした。
いつも応援してくださってありがとうございます。節子
節子先生
㊗️出版!おめでとうございます♪
ご家族もこのような形で登場されて本当に喜んでいることと思います!ステキです
ともっち〜!コメントをありがとうございます。著者は本の表紙に名前が記されますが、編集者やスタッなどunsung heroesの力もすごいんですよ。SDG’sシリーズ、是非お読みくださいませ。節子
節子先生
よりたんに続き、この度のご出版に心よりお祝い申し上げます!!お孫さん達も、実名で本に登場出来るなんて、何て素敵で幸せなことでしょうか!!それにしても、お孫さん年中半袖に半ズボンだなんて、お元気なんですね内容も楽しみです
ゆきこっち、よりたん、コメントをありがとうございます。
English Timeに始まってOUPとのご縁が続いていますが、ORTの著者になるとは思いませんでした。ORTは、Kipperの家族のお話が有名ですけれど、様々なシリーズが出版されていて、子どもが自分で読めるように、レベルが共通です。ファクトのシリーズにキッパーたちが登場する絵本もあります。是非、色々なORTを試してみてくださいませ。
節子
せつこさま、”Jun’s Diary”の出版おめでとうございます‼️お孫さん達をはじめご自分の大切な方々を絵本にされるなんて素敵過ぎます。UK とのお仕事をされているとお聞きしていましたが、この絵本だったのですね。ご家族も皆さんも長く誇りに思われる事でしょう。今まで長い間OUPのお仕事を続けて来られましたが、こんな素晴らしいお仕事が待っていたのですね。イギリスの子ども達の反応が楽しみです。私も何とか取り寄せたいです。