古稀日記 2022年12月24日 【calling】

敬和学園大学では、毎週金曜日にチャペル・アセンブリー・アワーという講話の授業があります。S31という大きな階段教室でおこなわれます。12月9日は、前宗教部長の大澤先生がお話しになり、ポジティブで心を明るく照らす内容だったと愛子先生からメールを頂戴しました。

講話の録画データを送っていただき、昨日と今日、何度も視聴しました。大澤先生は若い頃一旦社会に出たけれど仕事を辞めて神学校に入って牧師になり、牧師として働く生涯の中の6年間を敬和学園大学の宗教部長として務められました。現在は引退なさり、幼稚園の理事長に就任され週に2回くらい子どもたちと遊んであげているそうです。

今回の講話は「サンタ・プロジェクト」といって闘病中の子どもに本・絵本をクリスマスプレゼントするという素晴らしいことを2009年に始められた経緯についてでした。講話の冒頭で語られた部分が、現在の私に向けて送ってくださったように感じるほど、心に沁み入ってきました。

「小学6年生のとき、教会に行くとお菓子がもらえると妹に誘われて行き始めた。成人するまで教会に通った。教会で教えてもらった言葉にコーリング(calling)がある。神さまが一人ひとりを呼んでいると教わった。どういうことだろうと思った。コーリングという言葉は日本語に訳す場合、召命(しょうめい)。召す命。一つの使命を呼び出すということ。あるいは、天職、天から与えられた仕事という言葉で、そういう意味合いを持っている。私たち一人ひとりは、決して偶然に生まれてきたのではなくて、一人ひとりがこの世界に命を与えられたことには意味がある。一人ひとりが、なすべき天職、召命、召しがあるのだ。私たちには、そのことの中身はなかなかわからない。初めから自分がこういうことをするのだとわかる人はいない。けれども、わからないけれども、神さまは一人ひとりにそういうコーリング、召し、呼び出しているのだ。私たちに呼びかけているのだ。問いかけているのだ。私たちは、その呼びかけに対して応えて生きるというところに、私たちが生きる意味と喜びがある。私たちは決して偶然に生まれてきたのではなくて、一人ひとりはかけがいの無い命を持っていて、果たすべき役割があるんだよ。コーリングというのがあるんだよ、と教会で教わった。それが二十歳くらいまでの自分が生きる導きになった。」

30分ほどの講話の最後に「みなさんの今年のクリスマスが良いクリスマスになりますように、祝福されたクリスマスになるように。自分のために、そして、同時に自分のためだけじゃなくて、みんなと一緒に生きていく社会ができていくように、そのことに向かって一歩踏み出し、献身する、そういう生活が始まるように心からお祈りしています。」と言われ、次のようにお祈りをなさいました。

「恵みの神さま。懐かしい敬和のS31教室に戻ることができました。ありがとうございます。本当に不思議な思いがします。けれども、同時に、あなたのお導きを深く感謝いたします。どうぞ、今日、この敬和のチャペルアセンブリーアワーに繋がった一人ひとりが与えられる、歩み出す生涯、この一日、この一年、またその生涯の終わりまで、あなたの豊かな護りの内にありますように。あなたの祝福を受けて、あなたのお心を一歩一歩あらわしていく歩みが一人ひとりにあらわれますように、あなたの祝福と導きをお与えください。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン。」

敬和学園大学のクリスマスツリーです。

ウクライナの子どもたちへのオンライン授業は、私一人の力ではなく、彩子先生、浩子先生、純平さんに助けてもらって成立しています。今日じっくり視聴した大澤先生の講話は、「それはコーリングですよ。みなさん、続けなさいね。」と言ってくださっているように感じました。

コメント (7)
  1. 小野 由紀子 より:

    ロシアによるウクライナの軍事侵攻には、本当に胸が痛みます。でもそのことをつい忘れて、自分中心に生きている自分にも気づかされます。
    節子先生の行動力にはいつも頭が下がります。私も少額で申し訳ないですが、寄付させていただきたいと思います。
    どうかお体専一になさってください。

  2. 外山節子 より:

    ゆきこっち〜!コメントをありがとうございます。

    ウクライナの子どもたちは、英語が上手です。そして積極的に話そうとします。可愛いですよ。オンライン授業は簡単ではありませんが、若いチームに助けてもらって続けています。

    Teaching Blogに授業の振り返りを綴っていますので、お時間のある時に、お読みくださいませ。ゆきこっち先生の授業にお役に立てる内容があれば、なんでも資料をお送りします。

    子どもはどの国も子どもも世界の宝です。子どもたちのために私たちも元気でいましょうね!

  3. 小野 由紀子 より:

    Teaching Blog 見させていただきます。

    本当ですね。今まで、日本の子供は日本の宝だと思っていましたが、視野を広げれば世界の子供は世界の宝なのですよね。
    仕事の方は少しだけやっています。最近息切れがして本音は辞めたい気持ちなのですが、今回先生に勇気をいただき、もう少し頑張ってみようかと思います。こども園でも月に2回教えています。節子先生に習ったContact Game 等を喜んでやってくれます。子供たちの何気ない言葉に癒されています。

    2年前に保護ネコも1匹引き取って飼っています。ニャンキーなネコですが、頭も良く「おもろい」です( *´艸`)

  4. 外山節子 より:

    ゆきこっち〜!

    「教える」という仕事は、宝ものを磨くことです。そういう仕事ができることは尊いことです。無理の無い範囲で続けてくださいませ。

    保護ネコのニャンキーちゃんは、ゆきこっちの家族になって幸せですね。我が家の猫サンちゃんは22年生きました。うちの壁面は全てサンちゃんの爪あとでぼろぼろです。ぼろぼろを撫でて思い出します。猫をムギュッと抱きしめる幸せ!ううむ。ゆきこっち、うらやましいとよ!

  5. 小野 由紀子 より:

    中学生が何人かいるのですが、今年になって今までにないショックを受けています。ある地域の学校では早くもタブレットを使って授業を展開しているようで、宿題もタブレットでやっているそうです。話を聞いていてもピンとこなくて、そしてなぜか生徒たちに文法が全然入っていないのです。今どきの授業ってこんなのかなと思いつつ、それがレッスンに向かう私の足を重くしています。小さい子供たちは目がキラキラして救われます。

    サンちゃん、とうとう虹を渡ってしまったのですね。でも凄く長生きで、サンちゃんこそ、節子先生のご家庭でお世話してもらって本当に幸せだったと思います。先生はもう飼われないのですか?

  6. 外山節子 より:

    ゆきこっち〜!タブレットを使った授業をしている先生は研究熱心なのだと思います。ウクライナの子どもたちは、チャットボックスも使うし、とてもIT Smartです。それは、大切なSmartだと思います。

    タブレットを活用しているPENの先生がたとzoomでセミナーをしたら放課後の先生にも役立ちますね。考えてみます。

    猫がいない生活に慣れてしまいました。猫の寿命を考えると、この先猫ちゃんを家族に迎えることはできないなぁと考えています。ゆきこっちのニャンキーちゃんの写真を私のパソコンメールに送ってくださいませ。待ってます。

    節子

  7. 小野 由紀子 より:

    節子先生、返信ありがとうございました。タブレットを使って指導している先生は、やはり若くて時代の先を行っているようなかたのようです。勉強します(^^)/

    ウチのニャンキー、ミーミと言います。小野ミーミで字画も考えてつけました(笑) 先ほど田舎の近所のおじさんから電話があり、野菜を取りに来るようにとのことで今から行ってきます。ミーミの写真、送らせていただきますね。ありがとうございます。

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