アドベントカレンダーの25日の窓を開けたら金貨のチョコレートが2つ出てきました。チョコレートがいっぱいになりました。敬和学園大学から頂戴したクリスマスカードにはサンタさんのソリに乗った愛子学長が描かれています。イラストレーターが卒業生なのだそうで、さすが!
UKの編集者さんたちはChristmas leaveに入り、仕事は一時停止です。年内は明日の火曜日にウクライナのオンライン授業をしますが、それ以外はお休みです。時間がたっぷりあるので今年一年を振り返っています。
ニュースに疲れました。世界中で戦争と災害が起きています。何が起きているかフォローしていたいのですが、ニュースを見るのが辛くて、現実逃避で韓国時代劇に助けてもらいます。今年は「赤い袖先」に浸りました。私は何かに夢中になるとobsessionのようにしつこく読んだり観たりします。
「赤い袖先」は、昨年10月WOWOWで週に2話ずつ放送され、次の放送まで何度も何度も見て、待ちきれずに先の話までレンタルして見ました。「赤い袖先」は朝鮮王朝22代王イ・サンと宮女ドギムの出会いから別れまで描いています。特記すべきは宮女の視点から描かれていることです。ドギムを演じるイ・セヨンは「王になった男」で王妃を演じたのを見てから大好きです。高貴な美しさは唯一無二です。
このドラマは映像が映画のように美しく、キャストも万全で、歴史的事実も確実に描き込まれられています。ドギムの友達3人の描き分けも秀逸。原作があることがわかり、3冊のうち上巻がまず発売になり7月に手に入れました。読み始めると、もう夢中で、今まで音だけで聞いていた様々な用語を漢字で見ることで理解が深まりました。中・下巻は予約して購入しました。3冊揃ってからは上中下を繰り返し読んでいます。
10月に韓国で「赤い袖先」のテレビドラマの台本2巻セットを手に入れました。台本が発売されるほど、このドラマは社会的に大きな出来事だったのですね。台本はセリフだけでなく「ト書き」が多く、それも全て韓国語なので、ううむ、ふむふむと読み始めました。何度も何度も聞いて耳に入っているセリフに関してはなんとか読めます。
気が大きくなり、とうとう原作の小説を某電子書店で購入しました。これはもう、難しい。しかし、好きな章は日本語版で隅々まで読み込んでいるので、該当する韓国語のページを大捜索して、韓日を照合して読む(見る)ということを始めました。これも、ううむ、ふむふむ、です。そして、このことでわかったのは、日本語版の訳者の文章力の高さです。元の韓国語にはない、日本語独特の語尾・文の終止形を縦横無尽に使いこなしていることがわかりました。そうなると、また一層味わいが深くなり、改めて上中下巻3冊をループして読み続けています。