ウクライナの子どものためのオンライン授業142回目を振り返ります。
Date: April 22nd, 2025, 10:00 Kyiv Time
Description: Magic Paintbrush
ORT Traditional Tales Level 5です。魔法の絵筆で描いたものが実物になるという中国の伝承話です。
学校のオンライン授業の時間帯に合わせて、途中退室・遅刻入室があり、人数は確定できませんが、最多の時点ではギャラリービューがいっぱいになって2ページ目に数人いましたから、20数人だったと思います。zoomが繋がった途端に手を挙げて話したい子どもがいます。「元気ですか?」「元気です。」と挨拶をすると、自分が知っている日本語を話してくれる子どもが何人もいました。日本から、日本人の先生が授業をすることは、子どもたちに楽しい前向きな時間を提供しているのだと実感して嬉しくなりました。日本語で1から10まで言ってみせた子どももいたのですよ。彩子先生も私もびっくりでした。
見慣れない子どもに今日が初めてですかと尋ねると、首を横に振ってちょっと傷ついた様子だったので、次回からは個別に尋ねるのではなく Is anyone here for the first time?と全体に質問するようにします。
2025年4月22日
Magic Paintbrush
1. Greetings
2. Good morning song. Date. Day.
3. Pre-Reading: cattle, hay, stream, wheel, bucket, gale
昔の中国のお話を理解するために必要な単語を絵カードにしました。彩子先生に教えてもらいました。例として、bucketの絵カードに現代のプラスチックバケツとお話に出てくる木製の桶を並べました。単語を全部書き取っている熱心な子どもが何度も手を挙げてスペリングを教えてくださいと言いました。子どもたちは、常に勇敢に発話します。
4. Read: Magic Paintbrush
英語力の高い子どもが「このお話は学校でウクライナ語で読んだことがあるから知っています」と言うので、「他の人は知らないから次がどうなるか言わないでね」と頼みました。不満そうでしたが、自分が当てられて音読する時も余分なことを言わず我慢していてえらかったと思います。10歳の分別ですわ。
絵を見て話し合い、子どもの発言を促しながら読み進み、読み終わってから希望者に音読させようと計画していました。しかし、本日参加の子どもは充分に読む力があるように見え、またページごとの英語量が多くないので、途中から希望者に当てて読ませ、読んだ子どもに次にどうなるか考えを聞くことにしました。10人以上の子どもが読みたいと手を挙げました。「このpaintbrushで何か描くとbecome real」と的確に予測した子どもがいました。「次は食べ物を描く」と予測が当たった子どもにBINGO!というととても嬉しそうでした。また、欲張りのお金持ちがpaintbrushで絵を描いても実物にならないページでは「悪い目的のためには魔法は効かない。」と一生懸命自分の英語を使って意見を言う子どももいました。
5: Draw and speak: Draw something you wish to make become real. (Ayako and Setsuko draw something in advance.)
私はチューリップの絵と、富士山を背景にstick figuresの彩子先生と私、そして子どもたちの絵を見せました。彩子先生はFloppyの絵を見せてI want Floppy as my pet.と話して大受けでした。子どもたちの描いた絵には、自転車、魔法の箱、犬、猫、日本とウクライナの国旗がありました。その子どもは「victory for Ukraine」と言いました。
6: Phonics: paintbrush, cattle, hay, stream, food, wheel, clothes, gold, ship, gale
Pre-readingで学習し、さらにストーリーに登場した単語です。子どもたちはミュートを外して、どんどん答えます。とても楽しそうで、この時間はアクティビティに集中して心が解放されているのが感じられます。複数の子どもの声が重なる中でも、彩子先生は辛抱強く英語でヒントを言って聞かせます。私もそれに聞き入ります。
7. Good-bye Song